2019年10月28日

お知らせ 【関西バイオマス展特別講演】アンケート結果及び質問への回答

【関西バイオマス展特別講演】

(1)アンケート集計

小型木質バイオマス発電、「非常に期待」が7割弱を占める

 日本サステイナブルコミュニティ協会では、9月27日の関西バイオマス展特別講演「内子町バイオマスタウン構想の取組みから地方創生を考える」のパネルディスカッションを開催するにあたり、参加者の皆さんに木質バイオマス発電についてどのような期待を持っているのかについて、小型と大型に分けてアンケートを実施しました。集計の結果、小型木質バイオマス発電に「非常に期待」が67.7%と7割近くを占め、期待度の高さを改めて示しました。
 来場者数は約200人で、このうち質問シート記入者は94人と半数に上りました。

質問①

〔説明〕小型木質バイオマス(ガス化)発電は「非常に期待する」が67.7%と、「普通」を回答した30.1%の2倍を超え、期待の高さを裏付けた。「非常に期待する」理由を記述式で答えてもらったところ「地産地消」(8人)、「地域への還元」(5人)、「小型分散」(2人)、「クリーンなエネルギー」(2人)、「CO2削減」(2人)などの回答が挙がった。
「普通」を選んだ人の中には理由として「地産地消」などプラス面の回答も多くありましたが、「メンテナンスが不安」「エンジン寿命」というマイナス面を挙げる記述もありました

質問②

〔説明〕大型木質バイオマス発電は「非常に期待する」が36.2%と小型木質バイオマス(ガス化)発電の「非常に期待」(67.7%)に比べ大幅に低い結果になりました。逆に大型木質バイオマス発電に「あまり(期待)しない」が26.6%と高くなりました。

質問③

〔説明〕「小型バイオマス発電に対する印象」を選択式(複数可)で聞いたところ「各地域毎に展開可能」19.0%、「分散型発電」18.0%を占めました。ほぼ同様の意味ととらえ両者を足すと37%と4割近くになりました。これに続いて「採算性」「熱供給」「CO2削減」が挙がり、「高価」「技術が未熟」「非効率」というマイナス面を指摘する声が続きました。

 



(2)参加者からの質問と回答

「発電機の選び方」「発電事業成功の条件」など多数の質問
講師3者で報告書を作成

 日本サステイナブルコミュニティ協会では今回のアンケート用紙の一部を使って、バイオマス発電など再生可能エネルギーについての質問や期待を自由に書いてもらうコーナーを設けました。
 回収した94人の用紙のうち53人の方から「発電機の選び方」「ペレットとチップの使い勝手の違い」「発電事業成功の条件」などについての質問をいただきました。パネルディスカッション中の質問と回答は、このホームページのお知らせ10月3日のところにある「関西バイオマス展で内子バイオマス発電所をテーマに特別講演」というレポートで紹介しています。
 それ以外の質問に対し、講師を務めたシン・エナジー、内藤鋼業、内子町森林組合が協力して「参加者からの質問と回答」報告書を作成しました。質問と回答は全部で16組ありとても長いので、ここでは下記の2問だけ紹介します。

「参加者からの質問と回答」報告書を全部をご覧になりたい方は、文末のURLをクリックし、お名前などを書いたうえでダウンロードしてください。

▽質問と回答例

【発電機】
質問:設備はドイツ製と聞いていますが、他国製や国産は検討したのですか。その際、メーカー選定の決め手は何だったのですか? 

回答:設備導入の際は、あらゆるメーカーを検討致しました。国産機は外国製と比べると、実績や導入事例が少ないのです。
結果としてドイツメーカーの設備に決めたのは、国内外で導入実績のある機種であったこと、木質燃料の中でも扱いやすいペレット仕様の発電機であった事等です。

【発電事業成功の条件】
質問:地域で事業化を成功させるには、ペレット生産から発電まで一貫させないとできないのでしょうか?

回答:一貫させなくても出来ると思います。弊社の場合は、ペレット生産工場を 10年前から稼働していたので、結果的にペレット生産から発電まで一貫したシステムで稼働していますが、飛騨高山にあるバイオマス発電所ではペレット生産と発電は別々で行っています。

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【ご案内】「参加者からの質問と回答」報告書は下記のURLをクリックしてください。

▽ダウンロード先
https://docs.google.com/forms/d/1uxu5mO9ha_j-30jWrclf7gwlKLooLdkQYf0Ynfacac0/viewform?edit_requested=true