パナソニック産機システムズ(株)空調営業本部

地域プロジェクト 第7回
「吸収式冷凍機でコージェネ推進、再エネ発電の熱活用で地域に冷暖房効率供給」

 震災を機に分散型エネルギーネットワークが注目を浴び、採用が増加しているコージェネレーションシステムは、発電を行うと共に発生する熱を有効に活用することで、システムの総合効率を高め、省エネルギー設備としてのポジションを確実なものにしてきております。そのシステムの中でも、発生した熱を冷熱に変換し、冷房やプロセス冷却などに活用するために採用される機器が、“吸収式冷凍機”です。
 吸収式冷凍機は、駆動するためには約80℃以上の温水や蒸気などの熱を用います。これは工場廃熱・太陽熱温水・地熱・木質バイオマスなどの熱あるいは木質バイオマスを使ったガス化エンジン発電からの冷却水、あるいは排ガスと熱交換した蒸気でも駆動させることが可能です。
 なぜ熱を使って、冷水ができるのか、不思議に思うでしょう。原理については下記のURLに記載してあります。

▼吸収式ってどうして冷えるの? ナチュラルチラーの原理
https://panasonic.biz/appliance/air/nc/principle.html

 この吸収式冷凍機は、排熱以外に都市ガス、灯油、A重油の燃焼熱でも駆動することが可能であることから、ターボ冷凍機のように大規模な受電設備を持たなくても、空調するための冷温水を作る熱源機として多く活躍しています。代表的なものとしては東京ドームを冷やすためにこの吸収式冷凍機が活躍しています。

▼パナソニックエアコン:東京ドーム編
http://panasonic.jp/aircon/kaiteki_no_himitsu/

 また、エネルギーの地産地消という面では、各地に間伐材などを利用した木質チップあるいは木質ペレットによるボイラーの温熱、さらにはその温水を熱源に吸収式冷凍機によって冷水を製造し、冷暖房を行うシステムを構築している地方自治体もあります。
 吸収式冷凍機は工場やオフィスビル、教育施設などに加え、ハウス栽培をはじめとした農業などにも活用することが新しい産業を育てる原動力になります。

▼【資料】真庭市庁舎でのバイオマス熱源システム|公益社団法人 空気調和・衛生工学会
http://www.kinki-shasej.org/upload/pdf/sbio.pdf

 パナソニックは、吸収式冷凍機のリーディングカンパニーとして48年の実績を基にお客様のニーズに応えてまいります。

▼ パナソニック産機システムズ(株)の納入事例集
https://panasonic.co.jp/ap/pces/case/